連載企画「太陽熱を活かす三原則」

 

 第一弾「断熱」   

 

「着衣による防寒のしくみ?!」

昨年の夏は異常な暑さだった。
そのため、今年の冬はその分随分と暖かいだろうと思っていたら、
全く予想が外れて厳冬になってしまった。
気圧は、まさに典型的な西高東低の冬型が続いている。
日本海側は大雪で、太平洋側の特に東京はカラカラの晴天続きである。
暑すぎる夏もたまらないが、寒すぎる冬も適わない。

しかし、近年、ダウンジャケットが大流行であり、
軽い上に暖かく、その上安いので、街ではどこを見渡しても
ダウン、ダウン、ダウンであり、
地球上から鳥がいなくなってしまうんじゃないかと思うほどである。

ダウンジャケットは何故あんなに暖かいのだろうか。
ダウンジャケットの中は、言わずと知れた
鳥のダウン(水鳥の羽毛の下に生えるむく毛)である。
それと空気だけである。
ダウンと空気だけだからフワフワしていて暖かいのだ。
          ダウンイラスト
ダウンジャケットにも厚さがあり、よりフワフワしていて厚ければ、
更に暖かさを得ることが出来る。いくらダウンが入っているとはいえ、
薄ければ厳冬の北国では耐えることが出来ない。
寒い所へ行けば行くほど、よりフワフワとした厚手のダウンジャケットが必要になる。

厚いダウンジャケットが極寒の寒さもはね除けるということは、
着ている人の「体温」を逃がさないということである。

体温を下げずに維持してくれるから暖かく感じるのである。
薄いと体温が逃げてしまうため、体温が下がり、寒くなってしまうのだ。

つまり外の気温により適切な厚さのダウンジャケットを選ぶ必要があるのだ。
ダウンジャケットなら何でも良いというわけではない。

人間は恒温動物であるから、いつでも同じ体温を保っていなければならない。
外の温度がどんどん下がって、どんどん体温が奪われてしまうと、
体が正常に動かなくなってしまい、色々な不具合が出てしまう。

「寒い」という信号は、
「危険な状態になるから、厚くてフワフワなダウンジャケットを着ろ!」
ということである。そして、「体から熱を逃がさないようにしろ!」ということである。

私たちの36〜7度の体温という熱は、
常に冬の低い空気に逃げていこうとする。
その逃げていこうとする熱を、
フワフワなダウンジャケットを着て断ってやらねばならない。
フワフワなダウンジャケットは体からの「熱を断つ」ために絶対必需品である。
つまり「熱を断つ」ためにはフワフワな「断熱」材が必要なのである。


次回テーマ「発泡スチロールはなぜ温かい?!」