ヒートポンプ熱源(温水配管方式)

 

2.アクアレイヤーの設計の仕方

アクアレイヤーと他の暖房機器とは設計方法が違います。

アクアレイヤーは他の暖房機器のように、
必要に応じて発熱量を選ぶという選択肢はありません。
 

設計の仕方図 ●一般暖房機器
 一般の暖房機器を使う住宅の設計の場合は、
 住宅から逃げる熱エネルギーを意識する必要はありません。
 住宅から逃げる熱量に応じて、
 暖房機器の発熱量の大きさを選べばよいからです。
 そのため、消費エネルギー量の意識を
 ほとんど持たなくても住宅の設計はできます。
 
 ●床暖房
 床暖房を使う住宅の設計の場合は、
 消費エネルギーを常に意識しないと、
 快適な温熱環境は作り出せません。
 なぜなら、床暖房は設置面積によって発熱量が決まるため、
 発熱量を大きくしたいときは
 設置面積も広くする必要性が出てくるからです。


また、単位あたりの発熱量を大きくすると、床面の温度が高くなりすぎて、かえって不快になってしまいます。
そのため、住宅から逃げる熱エネルギーと床暖房の設置面積との関係を十分に把握してからでないと、
快適な住宅の設計はできないことになります。

 

これからのアクアレイヤーの設計順序

■間取りプラン検討
 ↓
■アクアレイヤー設置範囲検討
 ↓
■最大発熱量算出
 ↓
■建物断熱性能検討
 ↓
■建物断熱仕様決定
 ↓
 ↓
 ↓
■その他の仕様決定
 
 
 
■間取りプランが決まった設計の初期段階で、アクアレイヤーの設置範囲を決める。
(断熱材種類・性能、ガラスの種類・大きさ、気密性能などが決まっていない段階)
・設置範囲が決まると、取り出せる発熱量が決まる。
・発熱量が決まると、その発熱量で快適に生活できるような断熱材種類・性能、
 ガラスの種類・大きさ、気密性能などを決める。
という順序で設計すべきでしょう。
 

床暖房を採用するということは、
今までのように最後に行う熱負荷計算の結果任せのような設計の仕方はおすすめできません。
京都議定書を作らざるをえない状況であることを考えると、
「生活したとき、どれだけの二酸化炭素排出量の家にするか」ということは、
住宅を設計する上において最も重要なテーマにしなければならないと思います。

二酸化炭素の排出に対して敏感ではなかった時代の発想やノウハウは、
この機会に変えていかなければならないと思います。